【暗黒期】現在に至るまでの凡人の大学時代


2022年2月、俺は慶應に合格した。

高校時代、すべての青春を勉学に捧げてきた。周りが文化祭や体育祭に熱中するなか、ひとり机に向かっていた。

それでも合格はギリギリだったし、受けたのは倍率が低い穴場の方式。

自分の要領の悪さは、もうずっと前から知っていた。努力のわりに、報われないことばかりの人生だったから。

だから人の何倍も勉強をした。自分と向き合う時間を増やした。

そのせいか、高校時代ストレスで抜け毛が大量発生したこともあった。

それでも──高校から、慶應に進学したのは俺ひとりだった。

だから正直、めちゃくちゃ誇らしかった。親も祖父母も心から喜んでくれた。当時のうぬぼれた気持ちは、今になれば苦笑いだけど、決して責められるものじゃない。

2022年3月、入学前の俺は浮かれていた。言語選択どうしよう、サークルってどんな感じだろう?チャラいやつ多いらしいけど、普段は1000円カットの俺、馬鹿にされるんじゃない?(笑)でも、意外とモテたりするのかもな…なんて、ごくごく普通の大学生みたいなことを考えていた。

そして、やっとこの窮屈な高校から抜け出せる。そう思って、被害者面で卒業式を迎えた。

この時期やったことで、やらなきゃよかったことが一つある。

俺はTwitterで「#春から慶應」をやってしまった。

同じ高校からの進学者はゼロ。誰も知り合いがいない。

そんな状況の中、入学式に一人で行くのが怖くて、同じクラスの男子にDMして陽キャのフリして交流を試みた。

黒マスクに短髪、背も高い方だったから「バスケやってた?」って聞かれることも多かった。でも、実際のところは高校3年間帰宅部。

放課後は唐揚げ棒をしゃぶりながら世界史の用語集を読んでいた、などと言えるはずがない。

陰キャがバレるのが怖くて、「まあ、フットサルみたいな?」って濁した。

まぁ、たまに河川敷でサッカーやってたしね。いいよね、、、自分に嘘をついた。

2022年入学式直前のその頃は、クラスのLINEグループを作るのが流行っていて、「ここは俺が」とTwitterで先陣を切った。…これが間違いだった。

入学後、最初の一週間は楽しかった。実はコミュ障って言っても、初対面は意外と話せるタイプで、サークルの新歓もいくつか行って、キラキラしてる先輩を見て「俺もこんなふうになれたら」と思っていた。

でも、クラスが正式に決まってから、空気が変わった。 「あ、TwitterでLINE作ってたやつだ(笑)」 そんなふうに見られている気がして、急激に内向的になった。急にしゃべれなくなった。学校に行きたくなくなった。

後悔ばかりだった。

だから俺はSNSでしか話せない奴と思われないために「人と違うことをしなきゃ」と思った。

気になっていたサークルには入らず、高校時代3年間帰宅部だったにも関わらず、未経験の体育会に飛び込んだ。「自分の市場価値を上げて、周りから尊敬される人生を歩むんだ」と本気で思っていた。

でも現実は甘くなかった。

朝5時起き、授業後も練習。毎日が限界だった。体力も技術も、周りと圧倒的な差。授業も頭に入らない。ただ出席するだけのゾンビ状態。慶應内部の同期とは文化も空気も違いすぎて、一向になじめなかった。

心も体もついていかず、帰宅しては毎日布団に顔をうずめて泣いていた。

ストレスによる片頭痛と眼痛で嘔吐が1週間に1回はあった。

3ヶ月で限界がきた。

日吉のミスタードーナツで部長と話して、号泣した。すべての本音がこぼれ落ちた。悔しさ、情けなさ、弱さ──ぜんぶ。

その数ヶ月は、今でも鮮明に覚えている。あの短い期間で、自分の甘さ、弱さ、そして「男としてのダサさ」を痛感した。

そこからは、失敗を引きずる日々。

日吉時代の記憶はほとんどない。その後始めたバイトも数ヶ月で辞めるか飛ぶ。

2023年4月に渋谷で始めたベンチャーのインターンでも、自分の意見を言えずに逃げた。

人目ばかり気にして、下を向いて通学する毎日。

部活の同期とすれ違いたくなくて、目線を避ける。

今考えると、本当に情けなかった。

だから大学1、2年の記憶は、ほとんどない。最低限の単位だけ取って、なんとか進級した。

今考えれば、凡人と名乗りだしたのもこの時期の暗い原体験があったからに思う。

転機は、2024年2月。

人生で初めて、彼女ができた。中学時代の幼馴染。

成人式で再会して、受け身の俺に彼女がアプローチしてくれた。

「存在価値がない」と思っていた俺を、彼女はまっすぐ認めてくれた。

嬉しかった。動揺した。でも、本当に楽しかった。

今も、仲良く付き合っている。もしこれを見てくれているなら──伝えたい。「大好きだよ」と。

あの日以来、俺は少しだけ、前を向いて歩けるようになった。

そして大学3年生。

2024年3月末。就活の波が押し寄せてきた。SNSで「マイナビ登録した方がいい」と聞き、とりあえず登録した。

高校時代は慶應合格に青春を捧げる熱量があったのに、陰キャでコミュ障、部活も早期退部、日吉キャンパスでは下を向いて歩く毎日。卑屈になりながら「大手じゃないと」「20代で年収1000万」と都合のいい条件だけ並べ、志望動機は空っぽ。

ESはChatGPTで書く。ウェブテストも適当にやる。もちろん、落ちる。面接も通らない。グループワークは苦手。

対面のインターンでは理解が遅く、また人の目ばかり気にして集中できず、みんなの話し合いについていけず落ち込む日々だった。

勝手に劣等感を感じて、自分で自分にレッテルを貼っていた。

また鬱期きたよ、だれにも打ち明けられず一人で落ち込んだ。

2024年6月、そんな俺が始めたのが、渋谷の長期インターン。始めた理由は就活で話せるエピソードを作るため。

マーケティングインターン生として入社し、自社アプリをSNSで広める仕事に就いた。

極力人前に出たくなかったけど、TikTok担当になって、自分で出演もした。

そしたら、動画がバズった。彼女の友人やバイト先の人にもバレた。

恥ずかしかった。でも、どこか嬉しかった。

この経験が、俺を変えた。「隠していたら、苦しいだけだ」

全部さらけ出したい。弱さも含めて。でも、身バレは怖い。就職に影響するから。

そんなとき、SNSで日記投稿が流行っているのを見て、「これなら俺でもできそう」と思った。そして2024年9月18日、投稿を始めた。

最初は再生数も少なく、いいねは自分だけ。でも、自分の気持ちを言葉にできるのが嬉しかった。

過去の鬱屈した感情を、少しずつ言葉にしていった。

日常の不満、彼女との日々、家族の温かさ。全部書いた。

気づけば、7250人のフォロワーがいた。(2024年4月2日現在)

自分でも驚いた。でも、本当に、挑戦してよかったと思っている。

そして今、2025年4月。俺はまた新しい挑戦を始めた。「もっといい男になるために」

朝5:00~7:00の2時間早起きをしてGoogle meetを繋いで朝活会を始めた。

することは勉強、読書、日記、なんでもいい。

早起きするだけで、俺の人生をまた少しずつ変えていく気がする。

凡人の俺を知ってくれている皆さんと一緒に、これからも前を向いていきたい。

もし、ここまで読んでくれた方がいれば。朝活会、参加してみませんか?

凡人からの挑戦は、まだ続く。

PS
ここまで読んでくださった方、いらっしゃるかわかりませんが、本当にありがとうございます!
もしよかったら、DMで感想とか聞けたらモチベになります。感想等は絶対返信します。
そして、「朝活会」参加してみたい方、ぜひいつでもいつからでも待ってます!


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